秘密の★オトナのお勉強①



「疲れたわ…」




撮影が終わり、楽屋に戻ったあたし達はルーズな時間を過ごしていた。


貞永は水を一気飲みしてるし、あたしは次のスケジュールの確認。

どうやら今日の仕事は、このドラマの撮影で終わりらしかった。




「お疲れ貞永。今日の仕事は終わりだって」



「分かったわ」




大きくあくびをした貞永は、机にうつ伏せになる。




「俺、少しだけ仮眠取るわ。一時間後に起こして」



「…って、貞永?」




あたしが振り向いた瞬間には、既に貞永は眠っていたらしく、




「おーい、貞永?」



「………」



「寝ちゃったの?」



「………」




あたしの質問には一言だって答えてくれない。




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