秘密の★オトナのお勉強①
日が経っても、そのドキドキが治まる事はなかった。
「あゆ、お前大丈夫かよ?」
「へ?光輝?」
教室で俯いていたあたしの視界に、ふと光輝が映る。
光輝は心配そうな表情を浮かべていた。
「ちょっとね…?」
えへへ、と笑ってみせると、光輝は少し困ったように眉を下げた。
…あたし、何かした?
「こ…光輝…?」
「お前に話あんだけど。今日の放課後空いてるか?」
「う…うん…」
「じゃ放課後、ここで待ってるから」
言いたい事だけ言うと、そそくさと去って行ってしまった光輝。
…話って何?
もしかしてあたし、シメられるの!?
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