ユアの真実〜隠された心〜


「じゃあ…行こう。」


私は圭治に手を引かれながら暗い公園に着いた。


「ごめん、寒いよな…」

そう言いながら、圭治がしていたマフラーを私の首に巻いてくれた。


「……話って?」


「違ったら言ってほしい。」

圭治は間をおいて口にした。


──ユアのお姉さんは…俺の今の妻なのか?



聞きたくなかった。
聞きたくなかった。
聞きたくなかった。


「正直に話してくれ」


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