ユアの真実〜隠された心〜


圭治は私の手を引き、車に乗せた。


車の中は、煙草の匂いと圭治の香水の香りが混ざった匂いだった。

キレイ好きなのか、灰皿に灰は入っていない。


「煙草…吸ってないの?」


「あぁ、子供が出来てからは吸ってないな〜」


「──子供…。
《お姉さん》幸せなんだよね…。」


「……あぁ。俺も幸せだ」

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