一生一緒
出会い~歌舞伎町~

ドンキ前いつもあたしと楓はここで待ち合わせしている。
12月にはいって急に寒くなった。
歩いてる人はみんな寒そうに肩をすくめて歩いている。
あたしもその1人。
肩をすくめて歩を待っていた。


「鈴!」
人間観察をしていたら楓が走って来た。
「楓遅いよ。」
あたしは口を尖らせ楓を睨んだ。
「ゴメンゴメン。
ご飯奢るから。」
楓が申し訳なさそうに顔の前で両手を合わせ謝ってきた。
こんなことされたら許すしかないじゃん。
「当たり前じゃん。
叙々苑行こ。」
「おう!」
あたしと楓は手を繋ぎ叙々苑まで歩いて行った。
楓は有名だからみんな振り返る。
そして時々あたしへの罵声が聴こえる。
もう慣れたからいいけどね。
楓も慣れたからか相手にしていない。
バカらしい。

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