僕の街には今日も雨(涙)が降る…。
 しばらく笑ってから、優都は急に黙った純に話し掛けた。

「純?如何したの?」
「え?ううん…ごめん。飛夏羽ちゃん…一人だよね、って思ったからさ。」

 純の言葉を聞き、全員が青ざめた顔をして純を見た。

「えっ?お、俺…変な事言っちゃった?」

 李麻と零は同時に首を振って否定した。

「…まさか…」

 優都は腕から点滴を抜き、それを床に捨てると急いで走って行った。

「優都!」

 全員が同時に声を上げ、優都の後を追いかけて行った。

 このとき、飛夏羽は体育館で一人掃除をしていた。
ようやく掃除を終え、帰ろうとした瞬間、飛夏羽は後ろから翔太に睡眠薬の染み
込ませてあるハンカチで口を鼻を塞がれた。

「…うっ…」

 飛夏羽は深い眠気に襲われ、その場に倒れこんだ。

「何日放置するの?」
「5日間。」

 克哉の言葉を聞いて、全員が驚き克哉を見た。

「おまえっ、バカ言うな!五日間も無理に決まってんだろ!」
「だって飛夏羽ちゃん、体育会系だろ?」

 克哉の暢気さに呆れ、全員が溜息を吐いた。

「とにかく、それで弱った所を襲う。最高じゃねぇか。」

 翔太はニヤッと笑うと、飛夏羽を抱き抱え、使われていない体育館倉庫に、飛
夏羽を入れ、鍵を閉めた。
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