いちごみるく






日は流れるのが速く……もうすぐ学園祭。




あれから好きと気づいて、祐一くんの顔をまともに見れなかった。




奈美は一生懸命応援して協力してくれるけど、初めての気持ちに何も行動が起こせない…




いつもよりも祐一くんが何倍にもかっこよく見えてしまう。




「奈美達の学園祭の出し物、芝居らしいよっ?」




放課後、奈美と久しぶりにカラオケBOXでストレス解消をしていると、奈美はマイクを使ってそう言った。




「し、芝居?!」




芝居なんて初めて聞いて驚くあたし。




学園祭に芝居なんてあったの?




奈美はやる気満々らしく、張り切っているようだった。




「舞台の上でロミオとジュリエット!」




「えぇぇぇぇぇっっ!!」




マイクの音よりも大きな声であたしは思わず叫んだ。





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