千恋 第1部

「俺今日、唯ん家泊まっていい?」


「…そのつもり」


「……懐かしいな…」


そう言いながら、翔也は自分の着ていた上着を私に着せた。



「…風邪ひく」


「ありがとう」



変わらない優しさ。


そういうトコも、大好きだよ。



「…帰ろっか」




そして私達は団地に向かった。






強く……
手を繋いで

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