ようこそ!秘密の第5校舎へ!


「もうムリっス!!!!
私、先輩アレルギーみたいっ。て、ことでサヨナラ。早く帰って下さい。
動悸してる!死ぬ!」

「え、あ、あぁ。」

「姫乃様ー、ガトーショコラできましたー。」

そんな騒がしい中、一縷がやってきた。それも、場違いな声、場違いな雰囲気をまとって。
手にはガトーショコラが一切れ、生クリームがのった状態の皿があった。

「あれ?俺、場違いっスか?」

「うん。」

陰森が即答した。

「そんなことないっ!ありがとっ、ピヨ!助かった!」

「え、あ、い゛っ」

「お、さすがピヨ。相変わらずうまそうだな。」

「……チッ。」

一縷に抱きついた姫乃。

皿を落としかけたのを、準太がとった。

それに対し、蘭崎は舌打ちをした。それも、かなり不機嫌になって。

「行くぞ、陰森。」

そうして、波乱は去ってった。

結局、何をしに蘭崎は来たのだろうか。

意味不明な出来事だった。



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