涼×蘭
An introduction
もしかしたら、

俺は馬鹿で良かったのかもしれない。

じゃなきゃ、あんなとこでコクれないし、キスもできないでしょ?

馬鹿じゃなかったら、君の目に留まることなく、通り過ぎたかもしれない。

記憶の引き出しに入れられるどころかゴミ箱行きだったかもしれない……。

俺は馬鹿で良かった。

あなたと一緒にいれたのは、

俺が馬鹿だから、

性格が優しくて、面倒見の良い君だから気になって気になって仕方なかったんだ。


貴方の答えを教えてください……。

馬鹿な俺でも分かるように。
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