涼×蘭
「はい、終わり」

髪も整え、メイクも、鷹は二十分で終える。

その二十分で涼は。

「参りましょう? お嬢様」

性別が変わる。

鷹も本格的な執事のように振る舞う。いつもの馴々しさはなくなる。

「……」

そして涼は誰とも話さなくなる。ただ一人、叔父さんを除いて。
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