涼×蘭
「あ、一輝?」

「へ?」

あれ? 女の人じゃねぇ…
変わったのか?

『……んだよ……蘭か……』

「に"っ!?」

今、執事らしからぬ声が……。

ボソッとだけどさ……。

「……裏に回っていただいて良いですか?」

「裏に……?」

「えぇ。裏です」

「原ー裏分かるー?」

「もちろん。中学の時から変ってないっしょー?」

「えぇ」

「オッケー」

「じゃぁすぐ来てくださいね?」

「はいはーい」

……向こうの人、鷹さんだったのか。

「……この家を裏まで回るのか……?」

「おう」

「長くね……?」

「……頑張るぞー」

一体どれぐらいの距離なんだろう……。
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