涼×蘭
「じゃぁ、おいで?」

「に"……」

涼のすぐ傍まで来る。

本当に近い。
もうあと三十センチで涼にくっつくよ!

「なんもしないよ」

「……へ?」

「そんなに緊張しなくてもなんもしないから大丈夫って言ってるの」

「あー……?」

ほんっとにこいつ馬鹿だな……。

「おやすみ」

これ以上会話を続けるのは無理そうだ。

「……おやすみ?」

キョトンとした顔で俺を見上げる。

嗚呼……この姿がなんとも愛しくて愛らしい……。
< 329 / 766 >

この作品をシェア

pagetop