涼×蘭
「大翔さん、初めまして。玲はお久しぶりです」

仕えてる人独特のそれはもう丁寧なお辞儀をされる。その時に右耳のピアスが鋭く光った。

「久しぶりです……」

「……初めまして」

今、玲と大翔は鷹から渡されたスーツを着ている。
普段スーツを着慣れないためか玲は落ち着かないようだ。大翔は全く動じてないけど。

「今日から夏休み終了まで、という契約で大丈夫ですか?」

「はい」

「ちなみに俺の判断は絶対服従です……その辺はご理解いただけますよね?」

「……はい」

笑顔で言われるもんだから恐ろしい。

「さて、早速お仕事なんですが……」
< 426 / 766 >

この作品をシェア

pagetop