涼×蘭
ずーんっていう音がしそうなくらい涼が落ち込んでいる。だってあの後すぐに涼が負けたんだもん。涼を負かせた当の鷹は……

「負けるのも勉強でしょう」

ちゃんと涼を慰めてる。

「鷹に勝ったこと一回もねぇし……」

……のか?

「弱い涼が悪い」

「……」

そーですねー。

「お茶持ってきましたよー」

「おーサンキュー……」

「ありがとうございます」

玲から貰ったお茶を一気に飲み干す。二人して。

「……あんまり急ぐとむせ「ゴホッ……き、器官にゲホッ……はい、入った……!」

「……」

大翔の忠告虚しく涼がむせた。むせることなくお茶を飲み干した鷹はお茶を飲んでむせている涼に爽やかに言った。

「涼、何やってるんですか?」

……くそぅ。
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