涼×蘭
「何で断ったの?」

「俺はまだ婚約をするような歳では無いので」

車から夜の道路を覗く。

「もうそろそろ、そういう歳だよ?」

「……好きな人と結婚してはダメですか?」

「じゃぁ蘭君と結婚するの?」

「……」

「何で答えないの?」

「……あなたに関係無いでしょう」

「ふーん」

叔父さんの手が涼の内腿に触れる。

「何してるんですか……」

「何もしてないよ?」

「だったら手をどけていただけますか?」

「何で?」

叔父さんの手が脚から上に行こうとする。

「やめ……っ」

「博巳様」

鷹が一言、呼び掛ける。

「……何もしてないよ」

いつになったら終わるのやら……。
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