涼×蘭
弓に矢を番えて、弦を引っ張る。全神経が的に集中したと思ったら、弦を離す。

「に゙ーっ!?」

なーんて、こんな声が聞こえたら、

「何してんの!?」

それが蘭……。

「何って、弓道に決まってるじゃん!!」

「それが?」

矢は的に当たるどころか、的にさえ届いていない……。これが弓道なのか……?

「なーんでかなぁ……?」

「下に向けて射ってるんじゃない?」

「そうなのかなぁ……?」

蘭の馬鹿さは今日も絶好調だ。
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