涼×蘭
「いや? 減ってはない。朱牡丹がいっつも昼めし食ってないから……」

お。初めて普通に話してるところを聞く。

「ふーん? そうなの?」

「まぁ……腹減らないんで……」

「そっか。胃潰瘍にならないでね?」

「分かりました」

そう言いながら涼はお茶を飲む。そして二人で微笑ましく会話をする。

それが耀には気にいらなかったんだろう……。

耀が勠を引き寄せて(つーか抱き寄せてっつーか……)膝の上に勠を乗せて。

「俺、今別の意味でならお腹減ってるよ?」


なんなら今食べちゃうよ?
と、嘲笑ぎみの笑いまでつけて言っている。

玲と蘭は頭の上に「?」が、凉はお茶を吹き出しかけた。大翔は……俯いている。

ちなみに勠は……。

「なっ……えっ……その!」

耳まで真っ赤だ。
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