涼×蘭

下剋上。

ある晴れた昼下がり私立城華学園の生徒会室からお送りしよう。

「良い天気だねぇ……」

「だな」

勠と燿は2人して空を眺める。
今日は午前授業だった。


「静かだね」

「たしかに」

今日は1年は鑑賞教室とかなんとかでどっかに行ってる。どこだっけ……?

そして大翔は、

「……部活」

俺らに対しては単語でしか話さないんだから……。

朱牡丹には文で話すのに……。

てっきり朱牡丹のこと好きなんだと思って好きなのかと聞いてみたら。

「は?」

って返ってきた。あと、

「あいつ弟みたいだから……」

って……朱牡丹のことはちゃんと文で話すんだから。

あんなでかい弟があるか?
大翔もそこそこでかいが朱牡丹とか俺ほどでもない。

175だって言ってたし、朱牡丹のがでかいし……。
しかし朱牡丹は何さ? 食ってねぇのに伸びるとか……。
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