ラブリーホーム*先生の青③



「もちろん
それくらいじゃ
何も変わらないんだ

オレが
ちょっと言ったくらいじゃ
きっと何も変わらない

郁弥が、すぐに友達と
仲直りできるわけじゃないし

母親との関係も
すぐには円滑にならないかも
しれない」



青波を寝かしつけた後
リビングの
ソファーに並んで座り
先生の話を聞く



「でも、
出来ることは全力でする
これからも、ずっと

……あーあ。
オレって無力だよな」



先生は足元に転がってた
青波のぬいぐるみを掴み



「アンパンマンなら
きっと見事解決すんだろうな」



唇とがらせて
ぬいぐるみと
にらめっこする先生が


もう、なんだか たまらなく…



「ねぇ、先生」


「ん?」


「スッゴク好き
愛してるよ」


先生は目を見開いてから
ぬいぐるみを
ポーンと放り投げ


「知ってるよ」と
私に優しくキスをした




実は一つ
先生に隠してる事がある


だけど、それは
もう少し、秘密




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