先生のビー玉

昼休み

ある昼休み。

「求人来てないか見に行く」

佳奈は貴子に言うと、

「付き合うよ」

そう言い席を立つ。
貴子は進学組。
今やっている剣道を生かして警察になろうと日々努力している。
二人並んで職業指導室に入る。

「昨日と大して変ってないなぁ」

求人の内容が書かれたプリントが貼ってある。
だが…あまりにもの求人の少なさで貼るスペースが余りに余っている。

「この、オペレータってどうよ」

貴子が指さす。

「そのオペレータってさ、ずっと打ってるんでしょ?
無理だよ。そんなの腐っちゃう」

佳奈が言う。

「まぁ…確かにね。
事務希望だったよね…あぁ、ないね。
営業がほとんどだ」

そう言いつつ貴子はソファに座りこむ。
その隣に座り、ファイリングされている求人票を眺める。
ま、貼っているものと同じなのだが…

とその時、指導室のドアが開いた。

「ん?ちゃんと活動してるんだな」

パッと振り向く佳奈。
そこに立っていたのは、何枚かのプリントを持っている彼だった。



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