先生のビー玉
そして放課後。

「楽しみね、今日はデートねぇ」

とバスの中で冷やかされる佳奈。

「でも、言ったらどう思うかな?」

「まぁ、心情穏やかではないでしょうね」

「だよね…」

「ま、別にわざと一緒の学校にしたわけではないんだし、不可抗力よ。
学校で会わないようにしてりゃ、危害はないって」

恭子の一言に大きく頷く佳奈だった。


自動車学校に到着し、学科を2時間、実技を1時間受講し、後はカードを提出するのみ。

「あ、電話したら?カード置いてきてあげる」

「ありがと。恭子も一緒に帰る?」

「そんな、お邪魔はできないし。
それに、私も…お・む・か・え」

「えっ?」

「兄貴の友達。モテるのよ~私」

「ほぉ~」

過激な発言を聞き、驚きつつ彼に電話をした。
すると…

「もう学校に到着済み。
一之瀬も家まで送るぞ」

「ううん、恭子もお迎えだって」

恭子が佳奈の隣に到着すると、早く行けとジェスチャーされ、道路に出る。
少し離れたところに彼の車が停まっていた。

「ほぉ、いい身分だな。
じゃ、切るぞ」

電話が切れると、

「また学校でね。あ、いたっ滝川だったっけ?
私のお迎えも来たようだから、早くいきなっ」

そう言われ、彼の車に走った。
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