先生のビー玉
「貴子…先生でないよ」

「もう出ちゃったかしら?」

「そうかも…」

「人騒がせなやっちゃ」

とその時である。
佳奈の携帯が鳴り始めた。
だが…見たこともない携帯番号である。

「もしもし…」

「あ、戸高?俺だっ。
今、出たからあと10分くらいしたらつくっ
すまんっ」

「あ…はい…って切れちゃった」

貴子を見て言う。

「田村?」

うなづく佳奈。

「あぁ、奴の電話って、番号がでるんだね。
かけなおすってぇ、気がきくじゃん…
ていうか、遅刻じゃんっ」

憤慨する貴子。
が、佳奈が首を振る。

「ん?どうかしたの?」

「携帯だった…」

「携帯?あぁ、だから、携帯から電話してきたんじゃないの?
番号がでたから…
ってぇ~佳奈っ!
やったじゃんっ!
田村の携帯ゲット!」

飛び上がる貴子。
携帯を握りしめ大きくうなづく佳奈。

「登録した?」

「まだ」

「貸しなっ」

「あっ」

さっと佳奈の携帯を取り上げ登録する貴子。

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