ひとり<ふたり
まずは俺と紅の仕事だからひとまず今日は文化祭を楽しむ。



紅とふたりでお互いのクラスに行ったり昼メシ食ったり。



疲れたから中庭で休憩。



「リン先輩っ!!」



その声が聞こえたのは紅にアイスを食わせてた時。



ヤバイ、ヒメがいる…。



「ライヴ見ました!!前より歌上手くなってた!!」

「うん、ひとりで来たの?」

「友達と!!あたしもここに編入すればよかったなぁって後悔しちゃった」

「学力的にヒメじゃ入れないって…」



俺の手からアイスを奪いとって自分で食べ始めた紅は相当ご乱心?



絶対怒ってる…。



「今度遊びません?友達もリン先輩と話したいって」

「悪いけど俺そういうのやめたから…」

「いいじゃないですか~。どうせ長続きしないんだし」



ちょっとイラッとした。



俺の紅に対する気持ちはそんな簡単なものじゃないのに。



「残念だけどアンタ、リンは昔と違うの」

「昔の先輩を知らないだけじゃないですか?」

「ペラペラペラペラうるせんだよ。元カノが未練がましく迫ってんじゃねぇっつーの」



やっぱり俺はそんな紅が好き…。



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