ひとり<ふたり
カレー
【紅】



2月末、葵の受験を見届けた両親がアメリカに旅だった。



入れ違いでやって来たバスターメンバーは修学旅行気分。



「ここがあたしとリンの部屋だから立ち入るべからず」

「「はぁい」」

「まず叶、葵に告れ」

「うん」



リビングでダラけてる葵の目の前にしゃがんだ叶。



マジで告る気ですか!?



「カナ君っ!!アップヤバイ!!近いよぉ!!」

「超考えた」

「なに…を?」

「僕、葵が好き過ぎて死にそうです」

「へっ…!?」

「大好き。僕のとこにおいで?」



泣いちゃったじゃん…。



葵も相当叶のことが好きらしくて…。



まだ合格発表は出てないんだけどもう十分頑張ったもんね?



告る時も真顔の叶にちょっとウケたけどまぁこれでカップル成立。



めでてぇなぁ~。



「葵、あんた叶と同室ね」

「なんで!?ヤダよ!!緊張して眠れない!!」

「うっさい。マキ君はリンが使ってた和室ね。白、あんたは客間」



白、ごめんね。



部屋がないんです。



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