双子は魔法使い!?
第5話・仁義なき戦い!ー前編ー
俺たち双子は、何気なくモテる方だと思う。

未来はわかるよ?

こげ茶の腰まであるストレートロングヘアーに、かわいい顔をしてるからだ。

そのうえ自覚なしのド天然となったら、世の男たちは黙ってない。

俺は未来譲りの髪の色に未来譲りの顔立ちと、簡単に言うなら未来の男バージョンだ。

双子だから似ていて当たり前だ。

それでもって、何気にモテる。

まあ…寄ってくる女たちに対しては自覚ないフリをして、全く相手にしてねーけど。

「次の時間何だっけ?」

数学の教科書をカバンにしまいながら、未来が言った。

「英語じゃなかったか?」

前の席の未来に、俺は言った。

「ありがと。

その次は、体育だよね?」

そう言った未来に、
「うん、体育だよ」

俺は首を縦に振ってうなずいた。
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