双子は魔法使い!?
鼻の下にヒゲをはやした大柄な男と目があって、
「あ、先生…どうも」

俺は頭を下げた。

スキンヘッドの大柄な男――俺たちのクラス担任、松井秀夫(マツイヒデオ)先生である。

野球選手の松井秀喜と1文字違いと言うことを自慢している、今年で50歳を迎える体育教師だ。

「買い物か?」

そう聞いてきた先生に、
「はい、晩ご飯の買い物にきました」

未来が答えた。

「今日は寒いから、お鍋にしようかなと思っていたんです」

未来が言った。

「へえ、鍋か」

「先生も買い物ですか?」

俺は聞いた。

「まあ一応、けど料理は全くダメでね」

先生が苦笑いしながら答えたが言った。

「1人暮らしをされているんですか?」

未来が聞いた。
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