嘘の無い想い
何故か……有頂天
目の前にある携帯。

並んだ文字。

見覚えの…………ありすぎる名前。


「どうなってんだ?」


『来週出張で上京します。
一週間の予定。
良かったら会わない?連絡待ってるね。  夕貴』


何年前の事だろうか。

遠距離にあっさりぶち切られた恋の相手。


『好きな人が出来た』


『会いたいときに居ない人はいらない』


そう告げられた恋の相手。


「なんで俺?」


あれ以来、全く連絡もとらず、ましてや会った事もない。

もちろん心はもう彼女にはない。

俺の心は今、雅美にある。


そう思い悩んでいたら、龍からの着信。


「夕貴から連絡あった?」


こいつが犯人か………。




< 7 / 33 >

この作品をシェア

pagetop