いちごキャンディー【短編】
『ごめん。俺、彼女いるから』


―――いっつもそうだ。


告白しても、彼女がいるか好きな人がいるという理由で、すぐに振られる。

今回はちゃんとリサーチしたつもりだったのにな…

私に彼氏ができるのは、一体いつになるのやら。


…そんなこんなで、彼氏いない歴は17年目に突入。

私から告白することはあっても、告白されることは今まで一回もなかった。


「はぁ…またダメかぁ」


独り言をつぶやきながら、一人寂しく家へと帰る。

こんな時、隣にかっこいい彼氏がいたらなぁ…と思ってしまう自分に、虚しさを感じてしまう。


「おい!美里!」


私を呼ぶ聞き慣れた声が、いきなり後ろから聞こえてきた。


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