僕らの時間〈2〉
放課後の一時
学校帰りに本屋に立ち寄れば
高原は、真っ直ぐに漫画の方に向かって行った。

高原が飽きるまで雑誌等を立ち読みをする。

足音から向こうから聞こえ、
あ、今日は早いなぁと足音の方を向いてると、片手に本を持った高原が走って来た。

俺の隣に並んだと思えば、雑誌を広げ指を指した。

「これ、うまそう!」

満面の笑顔で俺に向けられる。
あーほんま何やねん、ワザとやってるんちゃうんやろうか、この子は…。

「ほんまやなぁ」



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