くちづけのその後で
翌朝、あたしは重い体を起こして、朝食の支度をした。


昨夜は、結局遅くまで今日の事を考えていた。


そして…


散々悩んだ末に、最終的には『海斗は連れて行かない』と言う結論に辿り着いた。


「海斗〜」


あたしが声を掛けると、海斗はゆっくりと目を開いた。


「おはよ、海斗♪」


「まぁま……?おはよぉ……」


「うん。ほら、起きて」


寝ぼけたままでも返事をしてくれた海斗を見ながら、あたしは思わず笑ってしまった。


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