くちづけのその後で
あたし達はDVDを観たり、他愛のない話をしたりして過ごしていた。


夕食も家で簡単な物を二人で作って、一緒に食べた。


幸せやな……


何度もそう思って笑みが零れる反面、その度に不安にもなっていた。


颯斗に自分の過去を告げるのなら、絶対に今日しか無い。


だから…


何があっても、もう引き延ばさない。


どんなに隠したって、いつかは言わなきゃいけない。


これからも颯斗と付き合っていきたいのなら、告白するのは今日だと思うから…。


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