くちづけのその後で
10月最後の土曜日。


いつものように朝食を済ませた後、海斗に声を掛けた。


「海斗、今日は保育園行く?」


「う〜ん……」


「どうする?」


「いく〜っ!!」


「じゃあ、準備しよっか」


「うんっ!!」


海斗の服を出して、着替えるように告げた。


「ママ、はやくー!」


「うん」


そして支度を済ませ、海斗と一緒に家を出た。


どんよりと曇った空の下、海斗と手を繋ぎながらゆっくりと保育園に向かった。


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