くちづけのその後で
それから、数日後。


「そっか。ほんまに良かったわ♪」


颯斗とやり直した事を予め話していた亜由美に、彼と一緒に住む事になった事も告げた。


「やけに部屋の中が殺風景やと思ったら、そういう事やったんやね」


「うん。小さい物は先に運んだから、後は家具を運ぶだけやねん」


あたしは、すっかり物が減った部屋の中を見渡しながら、笑顔を見せた。


「ちょっと寂しいかな……」


「うん……」


寂しそうに言った亜由美を見ながら、小さく頷いた。


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