くちづけのその後で
西本君を見ていると、早川さんを連想してしまって…


あたしの中に、この間の嫌悪感が広がっていった。


西本君の事は、よく知らない。


彼と早川さんが似ているのは、軽い口調と馴れ馴れしい態度くらい。


だけど…


初対面での印象が微妙になってしまったせいで、あたしの中には西本君への苦手意識が芽生えていた。


明日、嫌やな……


休みたい……


ため息をついて布団に潜り込んだあたしは、憂鬱な気持ちに無理矢理蓋をして眠りに就いた。


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