赤ずきんと狼。




「大丈夫?」



サトル君は血まみれだ。



救急車…呼ばなきゃ…。



そう思って制服のポケットからケータイを取り出すと、サトル君はケータイを取ってまた私のポケットにしまった。



「なんで…お前がいるんだよ…。」




体を起こすとサトル君はわき腹を抑える。




やっぱり救急車呼んだほうがいいよ…。




「さっき不良たちと一緒に居るのを見かけたから…」




「ついてくるんじゃねぇよ。」




え・・・。





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