大嫌いでも、大好きだから。


「だけど、私は……っ!」

梓が入っていった教室を見つめ、
誰にも聞こえない様、小さく呟く。


「梓が、好きなの……」


まだ、諦めきれずにいる。


失恋したけれど。

未だ拒絶されて、
叶うはずのない恋って分かっているけれど。


私は梓が好きなんだ。
< 14 / 50 >

この作品をシェア

pagetop