大嫌いでも、大好きだから。

隣の席になるなんて、
やっぱり運命?

なんて馬鹿な事を思いながら席に着く。


「隣同士ペアを組んで、顕微鏡で観察しなさい」

黒板に授業手順を書き、先生は大きな声で言った。

ペア。

その言葉に胸が熱くなり、私は隣の梓に微笑みかけた。


「梓、よ、よろしくね」

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