大嫌いでも、大好きだから。

ガラガラと音がして、
教室の扉が開いた。


それを見て心臓が高鳴る。



そこにいたのは、梓だった。



どうしよう。
キスシーンを見ちゃったし気まずい。

そう思いながら目線をそらした。



「おはよ、鈴」

「おはよーん」


梓が鈴に話しかけた。

そしてそのまま、自分の席に着席する。

昨日の事なんか、気にしていない様子で。
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