王子嫌いなお姫サマ☆


「……ッ…ウッ……」


我慢していた涙がこぼれ落ちてきた



視界が滲んで足がおぼつく

「あっ―れ―♪さっきの子じゃん♪」



うつ向いてたあたしの目に映る、男物の靴


ゆっくり顔をあげるとさっき話しかけてきた男たち



「なに―?彼氏とケンカでもしちゃった―?」


そう言いながら肩に手を置いてくる



「ちょっと!止めて!」


直に触られたところから寒気がくる



「ね♪どうせ彼氏に捨てられちゃったんでしょ♪だったら俺たちと楽しいことしようよ―♪」



< 315 / 334 >

この作品をシェア

pagetop