コーヒーとふくれっつら
物凄く久しぶりのお泊まり。

甘い夜を過ごし、起きてみると、コーヒーの良い香りがした。

ベッドにはもう俺しかいなくて、広くなったセミダブルを大の字になって占領してみる。


「健?起きた?」


ベッドに潜りこんでくる可愛い恋人を抱き締めながら、幸せを噛み締めた。


「コーヒー入ったよ。」


「ん。」


「ゴミ、いっぱいだったから出しといた。」


「サンキュ。」


毛布にくるまりながら、しばらく余韻に包まれていた。


「今日、仕事は?」


「ん〜……電話一本入れなきゃ。…でも後は美里のものです。」


「やった。」


仕事が忙しくて休日出勤が続き、なかなか二人の時間がつくれなかった。



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