優しい告白
「飯作って。」


電話一本で呼び出された。

バイトもなかったから、久しぶりに逢えるから、張り切ってやってきた。

定番のオムライスを平らげ、幸せなまったりとした時間を過ごそうとソファに座った途端、この紙切れヒラヒラが始まった。

大きく深呼吸をひとつ。


「チケット、欲しかったの知ってたの?」


「行きたいってこないだ言ってたじゃん。」


「覚えてたんだ?嬉しいな。」



行きたかった塁の先輩アイドル、凛くんのミュージカル。

ちょっぴり上目使いで見つめてみる。

ほら、私の勝ち。


「まぁな。ほら。」


少しだけ耳が赤い。


「二枚?どうしようかな。誰誘おう。」


「あ?」


「あ?……え?」


きょとんとしてる。


「二枚……だよね?」



< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop