Simpleな恋
チラっと覗くと、
先程の階段の上で
ダルそうに両手をポッケに突っ込み立っている。
「あ、あの…「いつから聞いてたの?」
「…え、あの女の先輩がヒステリックになってたくらいから…です。」
ここは正直に話そうと直感的に感じた。
「話してた内容気になる?」
「いや、別に。」
(本当のところは少し気になるけど。)
「え~つまんないのー。アズアズ絡みの話なのに。」
いつもの先輩に戻った…
今の少し緊迫感のある感じは何だったのだろう。