虹に降る雨
私という存在
「シスター。お久しぶりです。」


「いらっしゃい。美羽ちゃん。元気そうね。」


シスター・サラが、おいで、と両手を広げた。


「はぁ………気持ち良い。」


シスター・サラの腕の中に抱かれ、素直に言葉が出た。


「美羽ちゃん、最近顔見せてくれないから心配してたの。でも、便りのないのはなんとかって言うから。」


「ちょっと忙しくてね。シスターに逢いたくなった。」


「疲れてる?」


シスター・サラが心配そうに私を見つめる。


「ううん。大丈夫。帰って来たなぁって安心する。」


「おかえり。美羽ちゃん。」


「ただいま。…………ママ。」










私は、美しい羽と書いて美羽と名付けられた。



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