ブランケット
恐る恐る聞く。
「怒っていらっしゃいますでしょうか?」
「当たり前だろ。」
低い声に圧倒されそうになる。
やはり怒っているらしい。
まず、謝れば良いのかな?
左腕を掴まれ、少しの痛みが走る。
「…これ、なんだよ?」
「火傷…っぽいです。」
「火傷っぽい?」
「火傷です。お鍋ひっくり返しました。」
取り調べ室か此処は!!
突っ込みたい部分は沢山あるけど、これ以上機嫌を損ねさせると私に明日が来るのかどうかも危うい気がした。
「あの意味不明な電話は?」
意味不明…。