夢うつつ

震える手で携帯をひろいあげて、
南里の声に耳を澄ます。


「下校中に…

車の事故にあって…

即死だったって…」


一言一言が

わたしの胸につきささる

聞きたくない…

そんなの、嘘だ。

嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ
嘘だ


そうでしょ?

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