来ちゃいました。


「あなた自意識過剰?自分が好かれてると思ってるの?」


男を睨みながら言う。

…が、
相手は満面の笑み。


「は?そうに決まってんじゃん。だって俺かっこいいし」


即答かいっ!
少しは悩め!少しは拒否れ!




トン―――……



そんな間にも詰め寄られ行き場を無くしてしまったあたし。



後ろには…壁……




目と目が合わさる。



ドキ――…ドキ…

やっぱ…綺麗な顔立ち。




そんなことを思いながら、数秒…沈黙が続く。



「……でさ」




そして、沈黙を遮ったのは男の方だった。



「今、西暦何年?」





――…はい?





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