★ショコラ★~Valentine Box~


そうじゃなくて!!


「タカ君バイト中じゃないの?
勝手にこんな事して、大丈夫なの??
悪いし、あたし1人でちゃんと帰れるし…。」



あたしが言ってる事をまるで気にして居ない様子のタカ君は、入口であたしにコートをかけて

あたしの手を引いて外に出る。



「大丈夫っ!
ちゃんと送って来いって店長に言われたから。」



そう言われて、閉まりかけたバーの入口を振り返ると

ドアの隙間から

あたしに笑顔で手を振る木上さんの姿…




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