Cup Cake -甘くて苦い恋の味-
そうすると、丸山は真っ赤になって俯く。
うふふー。
だが、丸山は一枚上手なようだ。
「これから丸山って呼んだらキス一回ね♪」
「はぁぁぁぁぁああああ!??」
「俺で遊んだ罰♪」
「まるや(チュッ)~~~~~~~っ///!!!!!」
むかつくー!!!
そうして教室に戻った私は、京太からカップケーキを貰った。
なんでも、今日作ったのは本気だと言うこと。
そのケーキは、
甘くて、
ほろ苦くて。
涙が出るくらい、
幸せな味で。
甘くてほろ苦いその味は、
私が今経験した、
恋の味に酷似していた。
「おいしい。」
その言葉を言えば、
君はいつものように笑顔になる。
それが嬉しくて。
つい、私も笑顔になってしまったのだった。
‐完‐