ブライト・ストーン~青き守りの石~【カラー挿絵あり】
「あ……明日香?」
恐る恐る、名前を呼んでみる。
「なぁに、白鬼?」
やっぱり、間違いない。
名を呼ばれ、ニコリと浮かべた少女の笑顔は、間違いなく母のものだ。
「ここ……、どこだっけ?」
あははは、と引きつり笑いで聞いてみる。
「どこって、鬼隠れの里でしょ? 本当、なんだか変よ、大丈夫白鬼?」
「大方、食い過ぎでもしたのであろう?」
ニヒヒと玄鬼が、からかい混じりのヤジを飛ばすが、茜の耳には届かない。
「鬼隠れの里……?」
ポツリと呟き、ゆっくりと視線を巡らせる。